SDGsは発展途上国のための目標?

「発展途上国のための目標?」

開発、と聞くと、都市を造って水道や道路などのインフラ*を整備したり、工業化を推進したりする様子をイメージした方が少なくないのではないでしょうか。

*インフラ:インフラストラクチャー、社会で必要な設備。

しかし、SDGsの意味する「開発」とは、そういったハード面だけではなく、人間自身の開発というソフト面の開発も意味しています。「国家」を中心とした開発ではなく、「人間」を中心とした開発へと、考え方が変わってきているのです。

 

SDGsは、「人々が皆平等に、自然と共生しながら、幸せになれる社会」を実現するための行動を呼びかけています。

その実現のためには、社会的基盤が整うこと(目標9、16など)はもちろん、社会の構成員一人一人が、等しく教育を受ける機会を持つこと(目標4など)が必要となるでしょう。なぜなら、人は教育を通して自分の可能性を開拓したり、危険から身を守ったりすることができるからです。

 

また、人間は自然の中で、自然の力を借りて生きています(目標14、15など)。目の前の利益のために乱獲をしたり、無計画に森林を伐採したりすることは、多くの生物を絶滅に追いやるだけでは済みません。巡り巡って人々の健康を害し、生存を脅かすことにも繋がります。希少な食糧をめぐって争いが起ることも容易に想定できますし、身近な例で言えば、毎日食卓にのっていた食材が滅多に食べられなくなるかもしれません。

 

さらに、このまま地球温暖化が進むと、100年後には平均気温が6%も上昇するとの推計もあります。そうなってしまえば、北極の氷河が全て解けきってしまい多くの島国が水没したり、今は数十年に1度しか起きないような異常気象が日常茶飯事になったりすると言われています。

 

このように、国境を超えた地球規模の問題の前には、どの国も「私の国は関係ない」とは言えず、手を取り合って取り組む必要があるのです。

 

その他、テロが生じる原因の一つが、経済格差が生む貧困にあるとも言われています。事実、北側にある先進国の多くに経済的豊かさが偏っているのです。テレビでよく目にするテロの恐怖は、日本に住む私たちにとっても他人事ではないでしょう。

 

そしてなにより、目標の中には、日本社会が問題を抱えている分野も少なくありません。他国や世界全体のために行動することが、自国の課題解決のヒントとなるのです。

 

最後に、SDGsについて学ぶ上で最も大切なことがあります。

それは、SDGsを実現する担い手として一番鍵になるのは、私たち市民一人一人だということです。

初めてSDGsという言葉を聞いた方も、なんとなく聞いたことがあるという方も、「今の自分が出来ることは何だろう?」と考えてみましょう。小さなアクションが広がることで、大きな目標達成に繋がります。

 

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SDGsって何の略?


参考URL

持続可能な開発目標 カラーホイールを含むSDGsロゴと 17のアイコンの使用ガイドライン(PDF)

http://www.unic.or.jp/files/UN-Guidelines-for-Use-of-SDG-logo-and-17-icons-December-2017_JP.pdf

国際連合広報センター 「2030アジェンダ」

http://www.unic.or.jp/activities/economic_social_development/sustainable_development/2030agenda/

国連開発計画 駐日代表事務所 「持続可能な開発目標(SDGs)」

http://www.jp.undp.org/content/tokyo/ja/home/sustainable-development-goals.html

国連開発計画 駐日代表事務所 「ミレニアム開発目標(MDGs)」

http://www.jp.undp.org/content/tokyo/ja/home/sdg/mdgoverview/mdgs.html

 

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