iDeCoってなんだろう?

文責:ファイナンシャルプランナー 矢野灯


キーワード:「超高齢化社会」

世界保健機構(WHO)や国連によると、人口のうち65歳以上の人の割合が21%を超えた社会は「超高齢社会」とされています。今の日本は27.3%(平成28年10月1 日現在)なので、超高齢社会だといえます。


最近、テレビや街中の看板でiDeCo(イデコ)という言葉を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか?

なんだか可愛らしい響きの名前ですが、iDeCoとはいったい何なのでしょう。

これは「個人型確定拠出年金(こじんがたかくていきょしゅつねんきん)」というものの愛称で、英語の”  individual-type Defined Contribution pension plan”(個人型確定拠出年金制度)を略したものです。

 

今までの年金の仕組み

みなさんが一般的にイメージする年金といえば、国が行なう「働く世代の人々が国に保険料を支払い、そのお金で高齢者を支える」、という年金制度かと思います。これは「国民年金」や、「厚生年金」といわれるもので、学校の授業で習ったことがある人もいるでしょう。基本的に、自営業をしている人や専業主婦、学生は国民年金だけに入っていて、サラリーマンをしている人は国民年金にプラスして厚生年金にも入っています。

これまでの日本では学校を卒業する20歳前後から働いて60歳で定年退職し、それからは年金を受け取って生活する、というのが一般的でした。ですが最近では少子高齢化(しょうしこうれいか)が進み、日本はすでに「超高齢社会」と呼ばれるまでになってしまいました。子供が減って高齢者が増えるということは、今まで高齢者を支えていた働く世代の人が減り、反対に、年金を受け取る世代の人は増えたということです。その結果、少し前までは60歳から受け取れた国民年金と厚生年金は65歳からしか受け取ることができなくなり、受け取れる額も少しずつ減ってきています。

このような社会では、今までのように国民年金と厚生年金だけで定年退職したあとの生活をしていくことが厳しくなってしまいます。そこで生まれたのが、新しい年金の「iDeCo」です。

 

iDeCoでできる新しい年金

iDeCoは、必ず入らないといけない国民年金や厚生年金とは違って、入りたい人が自分で申し込む年金です。また、iDeCoが国の年金と大きく違うところは、払った保険料を自分で運用して、その結果によって将来受け取れる額が変わってくるというところです。運用というのは株などを買ったり売ったりして利益を出すことを目指すものですが、iDeCoでは、実際に売ったり買ったりする難しい作業はプロに任せる、「投資信託(とうししんたく)」という形で運用していきます。たくさんの種類の中からどの投資信託で運用するのかは自分で選択します。うまく運用できれば将来受け取れる額は払った額よりも多くなりますが、反対に減ってしまう場合もあるので慎重に投資信託の形を選ぶ必要があります。

少し前までは自営業と会社の年金制度に加入していない人のみが入れたiDeCoですが、平成29年1月からは、基本的に20歳から60歳の全ての人が入れるようになりました。保険料を多く払えば払うほど将来受け取れる年金の額は多くなるのですが、いくらでも払えるわけではなく、年ごとに払ってもよい保険料の額の上限が決められています。たとえば、自営業の人の場合は年間81.6万円、専業主婦は27.6万円が上限とされています。

年金を受け取って生活するようになるのはまだ何十年も先のことですが、老後の生活への備えをはじめるのに早すぎるということはありません。iDeCoは20歳になると、月々5,000円から始めることができます。豊かなセカンドライフ*に向けて、早いうちから用意しておくのも良いかもしれません。

*セカンドライフ:これまでは老後生活というのが一般的でした

 


参考:「iDeCo公式サイト」https://www.ideco-koushiki.jp/

日本年金機構 「学生のための知っておきたい年金のはなし」http://www.nenkin.go.jp/service/sonota/sonota/20150401.html

akari_yano 登録者

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