【ウィメンズマーチ東京2018】参加者の想いは?

ウィメンズマーチ東京2018(以下WMT2018)には約400人の参加者がいました。スタッフ3人で取り組んだ、約2時間の取材だけでは全ての参加者の想いを聞くことはできませんでした。

しかしKnotitiA.comはそんな参加者一人一人の想いがとても大切だと感じました。そこで、今回は普通の新聞やニュース記事では伝えきれない場合が多い参加者の声を、聞くことができた分を載せます。


「あなたが伝えたい事はなんですか?」

参加した方すべてを数えることはできませんでしたが、お子さんから年長の方まで幅広い世代が参加していました。女性の権利等を伝えるこのマーチは女性だけが参加者ではありません。男性も1割ほど、LGBT-Q+の方も参加していました。また外国人の方も3割ほどいました。

そういった参加者の方々に「WMT2018を通じて訴えたいこと」を聞いてみました。


「Sillence will not protect you」

(沈黙することがあなたを守るわけではない)

アルゼンチンからワーキングホリデーで来日している女性のことば。被害を受けたこと、嫌な事があった時にはしっかり声をあげないと誰も気づいてくれない。嫌だということを後からでもはっきりと口に出すことが、自分自身を守ることに繋がるのでは、とのこと。

アルゼンチンではドメスティック・バイオレンス(DV)、レイプ等、虐げられる被害が大きな問題になっているそうです。

「My body is my choice」

(自分の身体の事は自分で決める)

CISとはシスジェンダー、生まれながらに体の性と心の性が一致している人のこと。「トランスジェンダーの人のことも支援して」との想いを書きました。

友人のフェイスブックを見て参加したドイツの女性。普段は日本で働いているそうです。

自分の容姿や性別、身体をどうなって欲しいかを決めるのは自分自身。誰かに指図される必要は無いはずだ、とのこと。

ドイツでは中絶が法律で認められているのにもかかわらず、中絶手術を行う医師が「中絶手術を行えます」ということを公に出来ず、中絶をしたくてもできない女性もいるそうです。

「One extra person for the march」

(マーチに一人でも多くの人を)

パッチワーク風のの横断幕を持って行進する人も。

アメリカ育ちの日系女性。アメリカで結婚された奥様と参加されていました。アメリカではフェミニズム運動はかなり活発で、特にトランプ大統領の各発言によって拡大化しているそうです。

「女性が権利を訴えて立ち上がると、自動的に過激な左派※の人なのではないかと思われてしまう。ただそれは違って、誰でも声を権利を訴える資格があって、もっと知られなくてはならない。そのためにも一人でも多くの人が声を上げることが大事。だから、私は自ら『一人でも多くの人』になるんだ」と話していました。「自分のルーツがある国として日本を見ているものの、日本は先進国の中でも特に女性の権利の低さが問題だ」と感じているそうです。

※左派とは革新的。社会的に現状をより良くしたいと思う人。対義語は右派、保守的。今のままの社会を守りたいと思う人。過激な活動をしてしまう人もいますが、本来は変えたいと思う心がどちら寄りか、ということを表す言葉です。

「人間みんな平等であるべき」「日本の外にいても日本人女性の活躍が聞けるようになって欲しい」「差をもっと小さくしたい」「Create a society where women can share their feminity」(女性らしさをもっと共有できる社会に)

上智大学の男女7人組。国籍やルーツはバラバラでした。男子が特に大きな声を出しているのが印象的でした。

就職活動をする中でどうしても男性が社会的に有利すぎる、と感じた男子。男性は出張の多い仕事、女性は家になるべくいられるように、と言った趣旨で就職活動が巡っているように感じたと言います。

学生は就活を経験することで社会の中の不平等さに気づくことが多くなる、といった意見がちらほらと出てきました。

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文中の写真は全てKnotitiA.comが撮影したものです。

ウィメンズマーチ様に取材申請をし、マーチに同行して取材を行いました。

取材対象者には口頭で取材の旨を伝え、許可を頂いた方のみ掲載しています。

樋口夏穂 登録者

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