櫛橋さんの夢 KUSSIZI PROJECT!

楽しそうに夢を語る

生まれ育った日本と、修行をしているイタリアの架け橋になる、それが櫛橋さんの夢です。そのために、彼女はKUSHIZZI PROJECT(クシッジ・プロジェクト)というものを立ち上げました。

まずはジュニア世代を世界の同じ世代と繋げ、彼らを招いて練習合宿等を行うプロジェクト。教育の面での次世代を積極的に支援できる体制を構築したいと考えています。今年の夏も日本各地で学生向けの練習合宿を行いました。もちろん、母校でも指導を行ったそうです。

次世代を育てたいと願うものの、障害となってしまうのが費用。フェンシングを始めようとすると一揃い約10万円してしまい、かなりの負担です。(参考として、日本の剣道も防具が一揃いで約10万円)そして競技を続けると、遠征費などの交通費から用具代、場所代等様々な費用がかさみます。実業団もまだまだ少なく、仕事とフェンシング、両立させないとならない選手がほとんど。「願わくば、フェンシングだけに集中したい。」と言う人は多いのです。

そもそもスポーツはとてもお金がかかってしまう競技です。そして中にはこの金銭面の問題がクリアできず、競技から離れてしまう人もいます。フェンシングにも必要な用具はたくさんありますが、国産の商品はありません。どんなに安く抑えようとしても海外からの輸入品になるため、関税がかかってしまい、高くなってしまいます。

櫛橋さんはどうにかこの費用の面を少しでも皆が負担と感じなくなくなるよう、プロジェクトを立ち上げ、人脈や情報の収集を行っています。

フェンシングの道具が変わってきた!

国際試合に挑む

櫛橋さんは現在海外での生活費や活動費はほとんど実業団時代の貯金のほか、支援者の方からのお金を用いています。生活費は物価が安いため抑えられていますが、大変なのは遠征費と用具代。意外と折れやすい剣の購入費が普段の出費としては一番かかるそうです。

フェンシングの剣の動きを肉眼で追うことは困難です。そのため、試合では身につけたジャケットに接続されたセンサーや、ビデオ判定が使われます。これにも課題が。

それは費用と機械の大きさ。ジャケットに繋がれた線がセンサーとなって審判機につながる。これがフェンシングを練習する上で欠かせない機材です。審判機がないと練習ができないので、体育館があっても活動ができない、これが難点の一つでした。

ただ、この点は最近イギリスのメーカー、Leon Paul Londonがワイヤレスの物を開発したことで今後解決する可能性が出てきました。従来の国際フェンシング連盟(FIE)公認の機械下は約27万円から上は約141万円のものまであり、機械の導入にとても負担が大きいことがわかります。Leon Paul London社製のものだと従来有線だったものが無線になり、なおかつ費用が約14万円(987ポンド)に抑えられるようになるのだとか。これが公認となり広く普及するようになれば、これまで機械導入に踏み切れなかった団体も競技参入が可能となり、最終的には指導者・競技者共に人口が増えていくのでは無いかと考えています。

本気で競技者として生活できるのはあと2年かもしれない、と櫛橋さんは言います。2020年の東京オリンピックに向けて精進を重ねていますが、12人と推薦された人しか国際大会には呼ばれない世界。上には上がいてなかなか難しいですが、「頑張りたい!」と意気込みを教えていただけました。

日本で巡り合った大好きなフェンシングだからこそ、自らが積極的に次の世代を支えたい、と終始楽しそうに語っていただけたのが印象的なインタビューでした!

最後に櫛橋さんから10代に向けたメッセージです。

自分が何を目指しているのか。

どうしたらより近づけるのか。

考えたり、誰かに相談したり、練習に取り組むと道が開けてくると思います。

海外へ行く資金はないかもしれませんが、何かの機会に一度日本を外から見る機会が大切なのではないか、とも考えています。これはスポーツ選手に限らず、仕事をしている人にも当てはまります。日本は安全だけど、その環境を離れる度胸のある人にこそチャンスが巡ってくるのでは。そう考えているようです。

そんな櫛橋さんのプロジェクトページはこちら!

https://www.facebook.com/KushizziProject/

■LeonPaulLondonワイヤレス判定機

https://www.leonpaul.com/three-weapon-wireless-fencing-set.html

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樋口夏穂 登録者

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