SDGsとは、英語の Sustainable Development Goalsの頭文字をとったもので、「持続可能な開発目標」という意味です。
2015年9月、ニューヨーク国連本部で開催された「国連持続可能な開発サミット」で、150を超える加盟国首脳のもと、「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択されました。
前身であるMDGsの成功を踏まえて、2015年ー2030年にかけて加盟国全体となって取り組むべき計画が定められたのです。その中で、大きく17の目標と169のターゲットが掲げられています。
どんな事を目指しているの?
ではさっそく、どのような目標か見てみましょう。
(英語音声:設定ボタンから自動翻訳の字幕をつけると良いかもしれません。)
目標1 貧困をなくす
世界には、1日1ドル25セント未満という極度の貧困の中で暮らす人たちが、8億人以上います。※2015年時点
目標2 飢餓をなくす
7億9500万人が慢性的な栄養不良に陥っています。※2014年時点
アフリカでは、4人に1人が空腹のまま眠りについています。
目標3 健康と福祉
毎日、1万6000人の子どもが予防可能な病気で命を落としています。
目標4 質の高い教育
2030年までに、すべての男女が無償で初等・中等教育を修了することをめざします。
目標5 ジェンダー教育
雇用機会の不平等、性的な暴力や虐待、家事労働や、政治参加における女性差別は根強く残っています。
目標6 きれいな水と衛生
2050年までに、世界の4人に1人が慢性的な水不足に陥るおそれがあります。
目標7 誰もが使えるクリーンエネルギー
化石燃料への依存は、深刻な気候変動を招いています。
化石燃料:石炭・石油・天然ガス等
目標8 人間らしい仕事と経済成長
悲しいことに、強制労働や奴隷制、人身売買は過去の話ではありません。
また、2015年には2億4000万人が失業しました。
目標9 産業、技術革新、社会基盤
今でも、40億人が、インターネットを利用できない生活をしています。
目標10 格差の是正
世界の最も豊かな10%の人たちが、全世界の所得の40%を占めています。
目標11 持続可能な都市とコミュニティづくり
2050年までに、世界全人口の3分の2が都市部に集中すると考えられています。
極度の貧困もまた、都市部に集中することが多いのです。
目標12 責任ある生産と消費
日本で食べられずに捨てられる食品の量は、世界トップクラス(1900万トン)です。
目標13 気候変動への緊急対応
温室効果ガスを排出する量は、1990年に比べて50%以上増えています。
目標14 海洋資源の保全
世界の漁業資源の30パーセントが乱獲されています。
1平方キロメートルあたり、1万3000個のプラスチックごみが見つかっています。
海洋汚染は陸上からの排出が主な原因です。
目標15 陸上資源の保全
動物の8%が絶滅し、22%は絶滅の危機にさらされています。
現在、かつての30倍から35倍の速さで耕作地が消えています。
目標16 平和、法の正義、有効な制度
法の支配がない地域では、武力紛争、暴力、犯罪、拷問などが蔓延しています。
目標17 目標達成に向けたパートナーシップ
先進国による政府開発援助(ODA)が求められています。
国同士のパートナーシップだけでなく、政府、民間、市民社会、市民のパートナーシップが必要です。
皆さんは、SDGsが実現した社会を想像してみて、どう感じるでしょうか。
17の目標の詳細は国連開発計画のホームページの中でアイコンを押すと詳しく読むことができます。
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参考URL
持続可能な開発目標 カラーホイールを含むSDGsロゴと 17のアイコンの使用ガイドライン(PDF)
http://www.unic.or.jp/files/UN-Guidelines-for-Use-of-SDG-logo-and-17-icons-December-2017_JP.pdf
国際連合広報センター 「2030アジェンダ」
http://www.unic.or.jp/activities/economic_social_development/sustainable_development/2030agenda/
国連開発計画 駐日代表事務所 「持続可能な開発目標(SDGs)」
http://www.jp.undp.org/content/tokyo/ja/home/sustainable-development-goals.html
国連開発計画 駐日代表事務所 「ミレニアム開発目標(MDGs)」
http://www.jp.undp.org/content/tokyo/ja/home/sdg/mdgoverview/mdgs.html