続・私のヘアドネーション体験記

筆:黒木りりあ

ヘアドネーションとは、病気やその治療が原因で髪の毛がなくなってしまった人に、髪の毛を寄付することです。詳しくはこちらの記事「ヘアドネーションってなんだろう?」をご覧下さい。

また、この記事は昨年掲載された記事「私のヘアドネーション体験記(黒木りりあ)」の続きとなっています。合わせてご確認ください。

3度目のヘアドネーション

3回目に送った髪

少し前に、3度目のヘアドネーションをしました。

2回目のヘアドネーションについて書いた記事がこのKnotitiA.comに掲載されて、約1年が経過しました。実際にドネーションをして、記事を書いたのは、そこからさらに半年ほど昔の話です。

あれから約1年半、ヘアドネーションにはどのような変化があったのでしょうか。

ヘアドネーションの知名度

私は積極的にヘアドネーションの話を周りの人にするようにしています。それに対する反応で、なんとなくの知名度というものを肌感覚ではかります。前回のドネーションから今回までの間、知名度は着実に上がっているなと感じます。

男女で比較すると、圧倒的に女性の間での知名度が高いです。女性であれば「ヘアドネーション」という言葉を出すと、ほとんどの人が知っている印象でした。

その反面、男性の間ではまだまだ知名度が低いです。「ヘアドネーション」という言葉に対して、「それ、何?」と聞き返されることがほとんどです。

日本では、男性の長髪は社会的に受け入れられづらい傾向があります。それが男性の間でのヘアドネーションの知名度の低さに直結しているように思います。これは残念な傾向だなと思います。

ヘアドネーションをする人の数

では、ヘアドネーションを知っている人が増えた中で、ドネーションする人は増えたのでしょうか?

ドネーション時に担当の美容師さんに聞いてみたところ、その美容室ではドネーションする人は確実に増えているそうです。卒業式や入学式に参加する人や新しく社会人になる人が多いからでしょう。3-4月にはドネーションの依頼が特に多かったそうです。

その一方で、ヘアドネーションの存在は知っていても「自分のこと」として考えられる人はまだ少ないと思います。ヘアドネーションは一部の人が行う「特別なこと」という認識の人が、まだ多くいます。

髪を長く伸ばしていた知人が髪を短く切ったのを知った時、ヘアドネーションをしなかったと聞いたときに感じた無念さは、なんともいえないものでした。

ヘアドネーションを広めよう

確かに、髪を長く伸ばすのは大変です。髪を洗う時間も、乾かす時間も長くなります。

シャンプーやトリートメントの減りも、早くなります。寝ている間に寝返りをうつせいで、髪がこすれてパサパサになりやすくなります。気を付けないと、変なところに髪の毛を浸してしまいそうになります。

けれども、髪を伸ばすことは人間にしかできません。そして、髪は自然に伸びるので、伸ばすために特別な技術はいりません。

髪の毛を伸ばして、提供する。たったこれだけで、困っている誰かのほんの少しの力になれるかもしれないんです。

是非、1人でも多くの人にヘアドネーションを知ってもらい、実行してもらいたいと切に願っています。

参考サイト

Hair for Children | Home (studio.site)

ヘアドネーションを行いたい方へ|Japan Hair Donation & Charity【ジャーダック JHD&C】 (jhdac.org)

黒木りりあ 登録者

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