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皆さんはヘアドネーションという言葉を耳にしたことがありますか?ヘアドネーションとは、病気やその治療が原因で髪の毛がなくなってしまった人に、髪の毛を寄付することを言います。
寄付された髪の毛は医療用ウィッグというカツラに姿を変え、それを必要としている子どもの患者さんになどに贈られます。
どうして髪の毛は大切なのか
私たちは髪の毛で様々なおしゃれを楽しみます。けれどおしゃれ以外にも大切な役割があります。その一つが、人間の体温を保つことです。
体温は頭の部分から放出されてしまうので、髪の毛にはそれを防ぐ役目がります。熱が出て体温が高すぎるのも問題ですが、体温は低すぎても体調を崩す原因になります。ちょうど良い体温を保つためにも、髪の毛の存在は大切なのです。医療用ウィッグは、その大切な髪の毛の代わりの役割を果たします。
ヘアドネーションをするにはどうしたらいいの?
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では具体的に、ヘアドネーションをするのに、どんな準備が必要なのでしょうか。
ヘアドネーションをするために一番大切なのは、なんといっても髪の毛を伸ばすことです。医療用ウィッグを作るわけですから、ある程度の髪の毛の長さが必要です。
寄付をする団体により必要な髪の毛の長さは異なりますが、大体15~30cmの髪の毛の長さが必要とされます。切る部分だけでこの長さが必要なんです。そのため、多くの人のはじめる第一歩としては髪の毛を伸ばすことでしょうか。
また、髪質もできるだけ整えておくことをおすすめします。また、団体によっては、パーマのかかった髪の毛はダメだったり、染めた髪の毛はダメだったりといった条件を掲げているところもあります。せっかくのばしたのに条件に引っ掛かってしまっては、苦労が水の泡になってしまいます。
そうならないためにも、ヘアドネーションしよう!と決意して伸ばしはじめる頃から、条件などを団体のホームページ等で確認しておきましょう。
あなたの髪の毛を必要としている人がいる
伸びすぎるとうっとうしく感じたり、邪魔だな、と思ってしまったりすることもある髪の毛。そんな髪の毛をバッサリ切ってしまうと、スッキリした気持ちになりませんか?
その時、自分の周りの床を見てみてください。その髪の毛を、必要としている人がいます。手間がかかると思うかもしれませんが、実際にはそんなことはなく、簡単に、確実に誰かの役に立つことが出来るのです。
ヘアドネーションに少しでも興味の湧いた方は、様々な団体がヘアドネーションを募集しているので、是非、調べてみてください。また、筆者のヘアドネーション体験記も当サイトで公開しております。そちらも合わせてご覧ください。
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参考サイト
NPO法人 JHD&C(ジャーダック)
https://www.jhdac.org/hair.html
医療用ウィッグとは -アデランス
https://www.aderans.co.jp/medicare/about/medicarewig.html
髪の大切な役割 -ヘアドクター発毛化学研究所