平成から次の時代に。システム変更が大変!

国会で宣言をする天皇陛下 Attila JANDI / Shutterstock.com
国会で宣言をする天皇陛下 Attila JANDI / Shutterstock.com

年は変わり、2019年になりました。この年は日本に住んでいる我々にとっては大きなイベントが待っています。

2019年4月30日には平成という元号が終わり、5月1日からは新元号としての新しい日々が始まります。

歴史が大きく動く日となっており、日本中の人々が注目している日として多くの人が認識しています。次の新元号が何になるのか気になっている人も多いでしょう。

しかし、一方でこの元号の変化によって、業務上に問題が出てくるのも事実です。特にエンジニアやプログラマーは元号の変化によって新しい業務が増えることもあります。

なぜエンジニアやプログラマーの業務が増えるの?

新元号に変化すると登録情報を扱う場合、和暦で利用するシステムの修正が必要となります。システム開発などを行うシステムエンジニアはシステムの改修作業に追われる可能性が多いです。

世の中には改元を扱うプログラムがたくさんあり、全てを一括で変更できれば良いのですが、一つ一つ取り扱う場合が多く、全てを一から変更するケースが増えています。

そのため、普段の業務以外にも修正作業を行なわなければならないため、大きな負担がかかることになります。

実際に起こった元号の変化によるトラブルは住民の生活にかなりのダメージを与えかねません。

例えば、

・税金の振込が行うことができない

・住民票の発行ができない

・ATM利用の不備

など生活に関する不備が多く起こるため、しっかりと期日までに修正を終わらせるなくてはなりません。

西暦での管理はダメなの?

西暦での管理にしてはダメなのかという意見もあります。

実は西暦でのプログラムの設定を行なった結果トラブルになったケースもあるのです。

システムエラーの表示が出た画面。

それが「2000年問題」と呼ばれている事件です。この事件は西暦が1999年から2000年に移り変わる時に発生した問題です。当時、多くのエンジニアが困惑した事件となりました。

当時のプログラムは多くのものが西暦の下2桁のみを活用するというパターンが多くなっていました。これはメモリを節約するためでしたが、これが問題の引き金となったのです。

2000年になると修正でプログラムに下2桁のみが適用されますが、「00」という認識だと1900年と認識されてしまうため、2000年という認識にはならなかったのです。

そのため、2000年になったと同時に多くのシステムエンジニアやプログラマーがこの手違いによるトラブルの修正に駆り出されました。

特に国民の生活に関わってくる金融機関などでは一早い対応が行われました。

こういった問題が起きるため、西暦でプログラムを行うことにはリスクが潜んでいるとも言えます。そのため、和暦でのプログラムをする企業が多くなっています。

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