快晴の空、日差しが照りつけた両日、代々木公園のイベントスペースにLGBTやセクシャルマイノリティの人々、そしてそうした人を支えるALLY(アライ、賛同者)と呼ばれる人々が集まりました。6日には東京レインボープライド最大の目玉イベントとも言える、パレードが行われ、主催者発表で約7000人の人々が渋谷と原宿の街を歩きました。
先頭は議員によるフロート。共同代表の山縣さん、杉山さん、渋谷区長、LGBT自治体議員連盟の方々、国会議員や地方自治体議員などが歩きました。
パレードは37のフロート(グループ)に分かれ、代々木公園をスタート。公園通りを渋谷modiの方へと向かいました。
渋谷modiでは通りに面した大画面をLGBTの象徴となる虹の旗の色で支援を表明しました。また、入り口の展示スペースでは同性の人が一緒に写る写真や、男女用の靴をサイズを幅広く展示販売するなど、積極的な支援の姿勢を表現していました。
沿道には外国人の方々が多く待ち構え「ハッピープライド!」とお互いに声を掛け合いました。ハッピープライド、とは世界中でのレインボープライドでの挨拶の言葉。皆さん元気に挨拶していました。
支援を表明する企業の前を通ると、沿道には多くの社員・関係者が手をふりました。店舗を持つ企業では、沿道に各々の企業名の入った幟(のぼり)や、横断幕、旗、用意した衣装などでパレードを全力で見送っていました。
その後modiを左に折れ、タワーレコードのある方向へ明治通りに向かい、原宿方面を通り、代々木公園に戻りました。このルートはグーグル・マップ上で、虹色に表現されました。グーグル社も賛同企業としてフロートやブースを出していたので、プロジェクトのひとつなのだろうと考えます。
各フロートには様々な想いを込めた装飾やメッセージが表現されました。男性同士、女性同士でウェディング衣装を来て並んでフロートに立つものもありました。お祭り感を表現するものや、歌を流す、歌う、着飾る、など37通りの良さが感じられました。
筆者は当日、PRESS(プレス、報道陣)と書かれた黄色いビブスを着用して取材を行いました。その中で二人の男性に声をかけられました。二人の問いかけた内容は「これはなんのデモ/パレードなのか」でした。LGBTの啓発のパレードという趣旨の説明をすると、LGBTがなにかの説明も求められたことから、まだまだ世の中にはLGBTという言葉が浸透していないのだと気付かされました。
今回のパレードの登録参加者は約7000人。しかし、海外では人数が全く違うところもあります。アジアで最大級のパレードは「台湾LGBTプライド2017」の約12万人。プライド・パレード発祥の地であるアメリカ・ニューヨークの「NYCプライド・パレード2017」では約200万人。2006年にはブラジル・サンパウロでの「サンパウロゲイプライド」が約300万人の動員数でギネス世界記録に登録されました。共同代表のお二人が渋谷の街を閉鎖するような大規模のイベントにしたい、と思うのも理解できるのではないでしょうか。
今後、どのような大きなイベントになるのか、5年後、10年後、その先の未来にどれだけの人々が集まるイベントになるのか、楽しみになりますね。
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