歴史を変えた!映画『ブラックパンサー』

全米映画俳優組合賞にて (Kathy Hutchins / Shutterstock.com)

2018年に北米で公開された映画のなかで最もヒットした映画『ブラックパンサー』。ワカンダ国というアフリカにある王国を舞台にしたこの映画は、アメリカだけでなくヨーロッパやアフリカなど、世界中から最高のアフリカ系キャスト・スタッフが集結して作られました。

アベンジャーズやスパイダーマンなどが登場するスーパーヒーロー映画シリーズ『マーベル・シネマティック・ユニバース』(MCU)。初めて黒人が主人公のヒーロー映画となった『ブラックパンサー』は世界中で数々の記録を作り、多くの歴史を変えました。

『ブラックパンサー』の作った記録

この映画は数多くの記録を打ち立てました。「世界で最もヒットした単独ヒーロー映画」、「世界で最もヒットした黒人監督による映画」、「世界の映画史上9番目にヒットした映画」。

北アメリカだけの記録でも、「2018年最もヒットした映画」、「最もヒットしたスーパーヒーロー映画」、「アメリカの映画史上3番目にヒットした映画」など、数字面で多くの記録を残しました。

初めてづくしの『ブラックパンサー』

『ブラックパンサー』はMCU「初」の黒人スーパーヒーローなど、様々な「初」を作ることでも新たな歴史を切り開きました。

1980年以降映画館が禁止されていた国、サウジアラビアでは約35年ぶりに映画館が解禁となりました。ここで「初」上映される作品として『ブラックパンサー』が選ばれました。

また、マーベル映画史上「初」、ゴールデングローブ賞の作品賞にノミネートされました。このゴールデングローブ賞は、映画界最高峰の賞といわれるアカデミー賞の前哨戦と考えられている映画の賞です。そして、そのアカデミー賞の作品賞をはじめとする7つの部門にノミネートしました。アカデミー賞の作品賞にアメコミ映画がノミネートすることも、実は史上「初」。

このように、『ブラックパンサー』は数々の記録を打ち立てただけでなく、多くの「初」を獲得し、歴史を変える作品となりました。

『ブラックパンサー』と黒人歴史月間

『ブラックパンサー』を配給しているディズニーは、2月1日から7日までの一週間、アメリカ国内にある約250の映画館で『ブラックパンサー』を無料上映しました。これは、この映画が全米映画俳優組合(SAG)賞で最も高い評価を意味するキャスト賞を受賞したお祝いと、黒人歴史月間を祝うためのディズニーの粋な計らい。

更に、黒人学生向け奨学金として150万ドルの寄付を行うことも発表されました。もともと『ブラックパンサー』の映画はアメリカでは2018年2月16日に公開されています。ちょうど1年前の黒人歴史月間の頃ですね。なので、黒人歴史月間とは深いつながりがあります。

更に、『ブラックパンサー』の原作コミックを発売しているマーベルも黒人歴史月間にちなんだ活動をしています。それは、公式サイトで会員に5冊の『ブラックパンサー』のマンガを無料配信するというもの。英語のみの配信ではありますが、興味のある方は是非。

黒人歴史月間も残すところあとわずか。後半戦は『ブラックパンサー』を見ながら、アフリカ系の素晴らしい文化に浸ってみてはいかがでしょうか。

参考URL

https://www.ebony.com/entertainment/black-panther-returning-theaters-black-history-month/

Marvel Celebrates Black History Month With Free ‘Black Panther’ Comics

https://www.highsnobiety.com/p/marvel-black-panther-black-history-month/

黒木りりあ 登録者

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