この日は台風の近づく大雨の日。武蔵大学朝霞グラウンドでのShapeプログラムを取材しました。プレゼンターは芦村 佳那子(あしむらかなこ)さん。今回は予定していたプログラムではなく、成績が少し低迷しているチームを奮起するために行われたようです。
19:00。グラウンド近くの建物の部屋に野球部の皆さんが集まっていました。プレゼンターの芦村さんに向けられる目は真剣そのものです。
最初のテーマはコーチング。コーチングとは相手の中の最大限の可能性を引き出すコミュニケーション。というわけで、ワークショップを通じてコミュニケーション能力を引き出します。
ペンゲームでコミュニケーションを体感!
人差し指でペンを2人で両側から支え、目をつぶり、一緒に立ち上がる。とてもシンプルなゲームです。
しかし、これがなかなか難しい。ふたりとも目をつぶっているので、片一方が立ち上がろうとしてもバランスを崩してペンが落ちたり、立ち上がれなかったりしました。
つまり、お互いに丁寧なコミュニケーションを取らないと成功しないということがよくわかります。
傾聴と対話を身につける
傾聴と対話の練習。近くでペアを作りワークを行いました。
まずは傾聴とは何かということ。それは人の意見に耳を傾けしっかりと話を聞くということです。対話は意味を共有し、相互理解すること。
ワークでは初めに態度悪く話を聞きました。すると皆の反応は「話が進まず、話したくなくなる」。 これでは、建設的な コミュニケーションは生まれません。次に 目をみて頷いたり、相手の言っていることの意味を確認したりと、相手の話に耳を傾け、相互理解を促しました。 すると、皆の反応は「もっと話したくなる、伝えたくなる」となりました。
メッセージカードで思いをストレートに伝える
コミュニケーションに大切なのは、相手に思いをストレートに伝えるということ。班の全員に宛てて皆がメッセージを書きました。内容は「あなたの強み」「期待していること」相手のことを思いながら書き上げたメッセージをお互いに発表し合いました。
すると部屋の中は笑い声が溢れます。自分に向けて発せられるポジティブな想いは気恥ずかしくも嬉しいと感じる人が多かったようです。
とにかく【コミュニケーション】に特化して構成された今回のプログラム。
試合成績が低迷していた中、結果リーグ1部に残留することができたということは、プログラムがうまくいったのではないでしょうか。
学生も一緒に創りあげるShape
芦村さんは心理学やコーチングに興味があり、普段から文献を読むなどしているそう。
Shape the Dreamではそういったメンバーの特徴を活かし、必要とされているプログラムの内容をカスタマイズで創りあげているそうです。
こうしてできるプログラムの中身。白木さんはShapeを受けてくれる学生の目線を大切にしているそうです。学生に向けてShapeをするわけですから、中島さんや熊谷さん、芦村さんが一緒に考えるプログラムの重要性がよくわかりました。