「横浜の子どもの力になる」輪fullさんは活動中!


横浜市戸塚区にある、多くの人々が住む住宅街。そんな住宅街の一角のアパートにある、学習塾輪full(わっふる)代表の山下博子さんにお話を聞いてきました。

中に入ると十数名の子どもたちが「わっはっは! わっはっは!」と楽しそうに声を挙げています。日によって変わるメニュー。この日はラフターヨガという、笑いを体の動きに取り入れるトレーニングで始まる日でした。

子どもたちの年齢は幼稚園の年長から、小学校高学年まで。はじめは声が出なくて恥ずかしそうにしていた子どもたちも、次第に「わっはっは! わっはっは!」とだんだんと声が大きくなりました。これで勉強に入る前の準備はできました。

おやつを食べて、水分補給をして、さあ切り替えです。

塾タイムの始まり!

塾タイム、はじめに英語の指導が始まりました。少人数をレベルに分け、先生と挿絵に合わせた読み書き学習をしています。高学年の子は疑問文への書き換えなどもしていたので、英語のレベルとしてはかなり進んでいるのではないかと感じました。

英語担当の先生達は週に1度教えに来ます。今回会ったふたりの先生は以前から仕事で英語を使っていた方たち。「(英語の学習は)意味や仕組みを考えるよりも、音や目で感じる方が向いている」と言っていました。

英語担当の先生たちが個別に指導している間、教わっていない子どもたちはそれぞれ違った勉強へ。ある子は国語のドリル、ある子は算数の図形問題、漢字練習そろばん、と思い思いの課題に取り組みます。

この時間は互いにおしゃべりは禁止。わからないところを教えるのも禁止です。

子どもたちが取り組むドリルとは

実は、子どもたちが取り組むドリルには少し特別な仕組みがあります。

その名も「コグトレ」ドリル。認知機能強化トレーニングを応用して作られたドリルです。

「机にじっと座っていられなかったり、問題行動を起こしてしまったりするような、子どもたちでも、ドリルの力で落ち着くのよ」、と山下さんが熱心に説明してくれました。何も言わずに自ら進んで次々と問題集を進めていく姿が嬉しいそうです。

山下さんが感じる子どもたちの環境

学童ではなく塾を作りたい。そう山下さんは何度も繰り返し話してくれました。思いの強さが伝わります。

生まれた環境、育てられた環境で学力に大きな差がついてしまうこの社会。勉強の進度に追いつけなくなってしまった子どもはおいていかれてしまう。そして追いつけないまま学校生活を送る。そんな現状を少しでも変えられたらと願っているそうです。

また山下さんは常々、発達が気になる子たちに取り組みたいと考えていたそうです。グレーゾーンの子どもたちを個別に見てくれる場所はない。保護者も困っている。山下さんは悩みました。

そうして生まれたのが輪full。しかしこの学習塾の利用費を抑えていることで資金面では苦労してしまうことも多いといいます。しかし子どもたちの未来を考えて、運営を続けていきたいと考えているそうです。

輪full ホームページはこちらから!

https://wa-full.jimdo.com/%E5%90%84%E7%A8%AE%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%A0/

現在、山下さんも協力した本の発売が予定されています。

クラウドファンディングは終了してしまいましたが、本の中では横浜市における子どもの教育環境等の事情に触れられているそうです。

https://readyfor.jp/projects/MORN2

山下さんの紹介してくれたコグトレ本

クリックでamazonへ飛びます。

樋口夏穂 登録者

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